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マコガレイ/真子鰈

【通称・別名】カレイ、マコ

クセの無い白身と大きな卵が最高!釣人も魅了!

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マコガレイの説明
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主な旬
(身)(卵)
全長
3050cm
身質
白身
人気度
人気!
味の評価
極上の美味!!
希少性
普通
重要度
重要!
旬の時期
食味の良さ
産卵期
漁期
12/3
※各情報は平均的な指標であり、地域や個体によって異なります。
北海道 宮城県 福島県 兵庫県 島根県 山口県 大分県

マコガレイの名産地

多く出荷・流通している産地。または主な漁獲可能な産地。

マコガレイの基本情報
分類
外国名 Marbled Flounder
学名 Pseudopleuronectes yokohamae
地域名 城下カレイ-シロシタガレイ(大分)、アマガレイ、マガレイ(明石)、アマテ(瀬戸内海)オチョボ(広島)
分布と生息域
に分布。
主な生息水深はあたりの
に生息。
漁法
釣り
寿命 8〜10年
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マコガレイ【真子鰈】
は、カレイを代表する魚です!そんなマコガレイの特徴や生態、旬の時期や食べ方・おすすめの料理などをご紹介します!

マコガレイとは?どんな魚?

釣れたマコガレイ

マコガレイは、カレイを代表する種です。ヒラメと違って顔が右側にあります。
そして口もオチョボ口のように小さいので、「クチボソ」「オチョボ」「キツネガレイ」などと言われることも。

一般的におなか側を手前にした時に、顔が右にあるのがカレイだよ。(ヌマガレイは顔が左でヒラメと同じだよ)

体型は楕円形に近い形状をしており、体表は滑らかです。

40cmほどのマコガレイ

サイズは全長40cm前ほどのものが一般的で、最大では60センチメートルに達することがあるようですがかなり稀です。40cmもあれば立派ですね。

体色は個体差がありますが、褐色から黄褐色、茶褐色や灰褐色といったような色合いで、不明瞭なな斑紋・斑点が存在します。他の種では明瞭な斑紋があるカレイもいますが、マコガレイにはありません。死後時間が経つと斑紋はどんどん目立たなくなります。

マコガレイは裏側(無眼側)が真っ白で、両目の間にウロコがあるのが特徴です。
後に解説しますが、似ているマガレイとの見分け方のポイントです。

名前のとおり卵(真子)が特徴!

マコガレイ(真子鰈)はその名のとおり卵が特徴的です。
カレイは全般的に卵が大きいですが、マコガレイは特に大きく、産卵直前となるとおなか側の大部分が卵で占められパンパンになります。そのためおなか側の身は少なくなります。

昔は庶民的イメージだったが、今では高級魚

カレイと言うと庶民的なイメージを持っている人もいるかもしれませんが、今では乱獲などで数がかなり減っています。
そのため、刺し網などで獲られる活魚のマコガレイは、白身魚の中でも最も高価な部類に入るほどの超高級魚となっています。

マコガレイの生態

カレイ
可愛い顔のカレイ

マコガレイは、北海道以南から九州にかけての日本各地、東シナ海北部などに分布し、内湾や水深100メートル以浅の砂泥底に生息しています。

何食べるの?

主に貝類や甲殻類、多毛類、ゴカイやアオイソメを餌としています。
釣りでは、アオイソメ、イワイソメ、赤イソメなどがよく使われると思います。

産卵期は冬になるため、卵を楽しみたいなら冬がおすすめです。

種類・似ている魚

カレイはとにかく種類が多くて、どれも似ているので見分けるのが大変です。。

カレイ

そのなかでもマコガレイに似ているとされるのが、マガレイやクロガシラガレイとかでしょうか。
これらの種は有眼側(眼がある方)だけ見ても分かりにくいです。斑紋も時間が経つと薄れていくので、どんどん見分けづらくなっていきます。

マガレイとマコガレイの違い、見分け方

たとえばマコガレイとマガレイはとてもよく似た魚ですが、いくつかの違いがあります。
以下は見分け方として代表的なポイントです。

マコガレイとマガレイの見分け方

主なポイントとしては、体型と裏側(無眼側)になります。
マコガレイはマガレイと比べてより菱形でふっくらとしています。表面もマコガレイは滑らかで、マガレイは少しザラザラとしている印象です。
ただ、体型については個体差があるので確実な判断基準とは言えないかもしれません。
一番分かりやすいのが、無眼側の尾柄部分です。マコガレイは白いのに対して、マガレイは尾の付け根の縁が黄色くなっているのが特徴です。

他にも、胸ビレ部分の側線のカーブが、マガレイのほうが強く湾曲していたりします。

「マガレイ」と聞くとカレイの代表的なイメージがあるけど、関東などでは「カレイ=マコガレイ」だよね。

マコガレイの旬は夏と冬?

マコガレイの代名詞でもある真子ですが、卵を味わうのであれば冬の時期になります。

ただ、身の食味として美味しさとしては初夏・夏が旬だと言われています。
初夏になると身に繊細で脂が乗ってきて、白身ですが旨味があります。

産卵期の冬になるとお腹側の身が少なくなり、卵がとても大きくなります。
夏はお刺身、冬は煮付けなどの楽しみ方があるのが最高ですね!

マコガレイの食べ方・おすすめの調理法

マコガレイは、クセがなく繊細な白身であるため、どんな料理にも合います。
やはり定番なのが、煮付け、唐揚げ、ムニエルなどでしょうか。

子持ちの卵は甘辛く煮付けると絶品!

白身魚なので、唐揚げやムニエルにすると外はカリッと、中はふんわりとした美味しさを楽しむことができますよね!

クセが無い白身だからこそ天ぷらは上品な味わい!

カレイの天ぷら
カレイの天ぷら

クセが無く繊細な白身だからこそ、外はカリっと中はふわっとする揚げ物がおすすめです。
臭みも無いので天ぷらなどにすると上品な味わいで最高ですね。

エンガワのパリパリサクサク感がやみつき!カレイの唐揚げ

小ぶりなものは丸ごと揚げる唐揚げがおすすめ!
ヒレ、エンガワ部分にかぶりつくバリバリサクサク感がたまりません。
身の部分はもみじおろしポン酢や醤油で!

初夏の良質なものはお刺身が最高!

大分県日出マコガレイの城下ガレイ

初夏の良質なものは旨味があります。
大分県日出のマコガレイは「城下しろしたガレイ」と呼ばれて有名です。
日出周辺の海域では湧き水が出ており、海藻がよく茂り、プランクトンが豊富でカレイにとって良質なエサ場となっています。そこで育つカレイは絶品とされています。

エンガワは希少部位で超レア

カレイで一番美味いところはエンガワ、という人もいるほどエンガワは人気です。
もし見かけたら是非食べましょう!お値段がするかもしれませんが。。

目利き・選び方のポイント

マコガレイの鮮度を見分けるポイントは、目が澄んでいてふっくらとしており、体表はツヤと光沢があるものや、斑紋などがなるべく明瞭に残っているものが新鮮です。

肩のところの身にハリや厚みがあるものが身の美味しさを味わうならおすすめです。
子持ちになると背側より腹側のほうが分厚く膨らみます。
卵を楽しみたいならお腹がパンパンになったものを選びましょう!

カレイを裏側(無眼側)を上にして陳列する理由

ちなみになんでカレイとかヒラメって裏(無眼側)を上にして陳列してるんだろう?って疑問に思ったことありませんか?
ヒラメなら養殖かどうかの見分けポイントとなるのでなんとなく分かりますよね。
もちろんカレイも見分けやすいのが実は裏側だというのもありますが、魚は陳列しているとどうしても下身の状態が悪くなってきます。
カレイの種類によりますが、有眼側を上にしておくと無眼側がどんどん赤くなって血走ってるようになってしまい見栄えが悪くなるのだとか。アカガレイとかどんどん赤くなりそうです。試したことないですが。。

マコガレイの釣り方・漁法

マコガレイの一般的な釣り方は投げ釣りが主流です。
アオイソメなどの餌を使用し、仕掛けには胴付き仕掛けや片天秤仕掛けが使われます。同じように投釣りのシロギスのタックルでも対応可能ですよね。
私は釣ったことありませんが、マコガレイを釣るのは難しそうです。

参考文献・参考Webサイト

以下は、いつもお世話になっている書籍・Webサイトや、今回参考にさせていただきました書籍・Webサイトになります。ありがとうございます!

【書籍】

  • 荒賀忠一,望月賢二,中坊徹次,小西和人,今井浩次,小西英人著編集(1995)『新さかな大図鑑―釣魚 カラー大全』株式会社週刊釣りサンデー.
  • 小西英人(2018-2021)『釣魚1400種図鑑』株式会社KADOKAWA.
  • 石川皓章著(2010-2019)『海の魚 大図鑑』瀬能宏監修,隔週刊つり情報編集部編,日東書院本社.
  • 『おとな図鑑(2) おいしいお魚百科』藤原昌高監修,ぴあレジャーMOOKS編集部.

【Webサイト】