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ウチワエビ/団扇海老

平べったく丸いその姿はまるで団扇!

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ウチワエビの特徴
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主な旬
全長
1520cm
身質
その他
漁期
秋〜冬
人気度
普通
味の評価
とても美味!
希少性
珍しい!
重要度
普通
旬の時期
食味の良さ
産卵期
漁期
1/30
※各情報は平均的な指標であり、地域や個体によって異なります。
石川県 福井県 愛知県 兵庫県 和歌山県 鳥取県 島根県 福岡県 長崎県 熊本県 鹿児島県

ウチワエビの名産地

多く出荷・流通している産地。または主な漁獲可能な産地。

ウチワエビの基本情報
分類
外国名 Japanese fan lobster
学名 Ibacus ciliatus
地域名 バタバタ、ハタキエビ
分布と生息域
に分布。
主な生息水深はあたりの
に生息。
漁法

ヽ Author ゞ

おびれ〃のプロフィール写真

おびれ〃

元魚屋・海鮮居酒屋店主。調理師です。当サイト制作者で管理人です。
お魚の情報を収集しています。
釣りは初心者です。

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ウチワエビ【団扇海老】は、平べったく丸い姿をしておりまるで団扇のように見えるエビです!そんなウチワエビの特徴や生態、旬の時期や食べ方・おすすめの料理などをご紹介します!

ウチワエビとはどんなエビ?

ウチワエビ
まさにウチワのような見た目のエビ

ウチワエビとは、セミエビ科に属する15〜20cmほどの平べったいエビです。

団扇のような見た目のエビ

ウチワエビは、名前のとおり体が平べったく団扇うちわのような形をしていることからウチワエビと名付けられました。主には西日本や九州地方で漁獲されるエビで、関東にはあまり出回りません。そのため関東方面では比較的珍しいエビでもあり、流通する場合は高値で取引されます。

意外と身の量が多く、歩留まりが良い

ウチワエビの裏表
意外と肉量が多い

薄平べったい見た目からすると身があまり無いように思えますが、意外と身の量が多くて、歩留まりが良いことから近年評価が高まってきているエビです。

イセエビと同じく歩行型のエビ

ウチワエビ

エビと言っても、クルマエビやボタンエビなどの浮遊型のエビとは異なり、ウチワエビはイセエビと同じく海底を歩く歩行型のエビです。歩行型のエビは外敵から身を守るために殻が硬く発達しており、ウチワエビも殻が硬いのが特徴です。

ウチワエビの特徴

ウチワエビの表側
側縁のギザギザの歯が特徴的

ウチワエビは、第2触角の柄の第2、4節と頭胸甲を含めた輪郭はほぼ円形で、その形状からうちわを連想させます。
第2触角柄の第4節前縁には9〜10、第2節前縁にも9〜10、側縁には5〜7の鋭い歯があります。
頭胸甲の深い切れ込みの後方には11〜12の歯が並びます。

近種にオオバウチワエビという似ているエビがいますが、このギザギザした歯の部分で区別することができます。

ウチワエビの裏側

ウチワエビの体長は平均15cmほどで、最大で20cmほどになります。
体色は全体的に赤紫色をしています。裏面には歩脚があり、この脚で海底を歩くように移動します。

ウチワエビの生態

ウチワエビ
普段は浅く砂に潜っている

ウチワエビの分布

ウチワエビの分布エリアは、日本から、東シナ海、フィリピン、インド洋、オーストラリアまでの比較的温かい海域に分布しています。日本で言えば、太平洋側であれば房総半島以南、日本海側であれば山形県以南の沿岸に生息しています。

ウチワエビの生息域

ウチワエビは主に水深100メートル以浅の砂泥底に生息しています。昼間は浅く砂に体を潜らせてじっと隠れています。夜になると活動を開始し、貝類や多毛類などの底生生物を捕食します。
砂泥底に生息しているため、漁も底引き網漁などの漁で漁獲されます。

ウチワエビの産卵期

ウチワエビの産卵期は秋です。
秋頃になると、メスは産卵を行い腹肢で卵を抱える抱卵を行います。
孵化した幼生は、フィロソーマ幼生という形態で海を漂いながら成長を続けます。
この幼生は「ジェリーフィッシュ・ライダー」と呼ばれます。
この特殊な幼生は、クラゲに乗りつつ、クラゲを食べながら成長するという不思議な生態を持っています。

(参考:奇妙な幼生?ジェリーフィッシュライダー展示中 _ すさみ町立エビとカニの水族館

ウチワエビの旬

活ウチワエビ

ウチワエビの旬は地域差がありますが、秋から冬にかけての時期だとされています。
ちょうどこの時期が産卵期であるため、もっと早い時期が旬なのかとは思うのですが、地域によって漁獲時期がこの秋に限定されていることもあることから、秋が旬と言えます。

ウチワエビの食べ方、おすすめの料理・調理方法

ウチワエビのお刺身

ウチワエビのおすすめの食べ方としては、主に刺身、茹で、焼き、味噌汁などがあります!
身はイセエビと比べると少ないですが、見た目から想像する以上に多くあり、味はイセエビ以上だと評する人もいます。

お刺身などで食べるときは、やはりウチワエビのインパクトある見た目を活かすために、姿造りがおすすめです!殻は硬く縁のギザギザが鋭いので取り扱いに注意です。

ボイルする時は、2%ほどの塩水でさっと塩茹ですることで、ぷりぷりとした甘みが増します。

ウチワエビを焼く
豪快に炭火でウチワエビを焼く

焼く場合は炭火などで殻ごと焼くことで中身を焦がすことなく火を通すことができ、香ばしい風味も堪能することができます。

参考文献・参考Webサイト

以下、参考にさせていただきました書籍・Webサイトになります。ありがとうございます!

【書籍】

  • 三宅 貞祥(1982)原色日本大型甲殻類図鑑 1 (保育社の原色図鑑 62)
  • 多紀保彦・武田正倫・近江卓(2016)食材魚貝大百科エビ・カニ類①魚類
  • 福田裕(監修),山澤正勝(監修),岡崎惠美子(監修).『全国水産加工品総覧』.日経印刷株式会社,平成17年
  • 峯水 亮(2000)ネイチャーガイド 海の甲殻類
  • 藤原昌高(2013)『からだにおいしい魚の便利帳』高橋書店.

【Webサイト】

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おびれ〃のプロフィール写真

おびれ〃

元魚屋・海鮮居酒屋店主。調理師です。当サイト制作者で管理人です。
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