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ソデイカ 【通称・別名】アカイカ、タルイカ

1m超え!食用イカでは最大級サイズのイカ!

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ソデイカ(アカイカ・タルイカ)の特徴
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主な旬
113
全長
100cm
身質
その他
漁期
秋〜春
人気度
普通
味の評価
とても美味!
希少性
普通
重要度
普通
旬の時期
食味の良さ
産卵期
漁期
10/15
※各情報は平均的な指標であり、地域や個体によって異なります。
福井県 京都府 兵庫県 鳥取県 島根県 鹿児島県 沖縄県

ソデイカの名産地

多く出荷・流通している産地。または主な漁獲可能な産地。

ソデイカの基本情報
分類
外国名Diamond squid, Diamondback squid, Rhomboid squid
学名Thysanoteuthis rhombus
地域名アカイカ、タルイカ、セーイカ、シンジュウイカ
分布と生息域
に分布。
主な生息水深はあたりの
に生息。
漁法
釣り
寿命1年
シェアする

ソデイカ(アカイカ・タルイカ)は、食用とされるイカとして最も大きなイカのひとつです。そんなソデイカの特徴や生態、旬の時期や食べ方・おすすめの料理などをご紹介します!

ソデイカ(アカイカ・タルイカ)とはどんなイカ?

ソデイカとは、食用で流通するイカのなかでも最大級の大きさのイカです。
主には沖縄など温暖な海域に生息するイカになります。
ソデイカというのが標準和名になりますが、タルイカ、アカイカなどと呼ばれることが多いです。
(アカイカという名前のイカは他にいます)

驚異の成長スピード!1年で胴長1mを超えるほど成長する

でかいイカといえばソデイカ

ソデイカの特徴といえばなんと言ってもその大きさです。
寿命は他のイカと同じ1年ほどと言われているのに、体長1m、20キロまで成長します。
短期間でこんなに大きくなるなんて凄いですよね。
そのため、小型のものはなるべく獲らずに大きくなってから漁獲されるイカです。

ソデイカの生態・特徴

ソデイカは世界の温帯・熱帯の海域に生息する大型のイカになります。
主な生息水深は0〜200mほどですが、500〜800mくらいの深海層まで入ることもあると報告されています。水深が浅い日本海側では浅場、水深が深い琉球列島や小笠原諸島などの海域だと深場にいるようです。
昼間は深く潜り、夜間にエサを求めて表層まできます。

ヒレが胴全体に渡ってあり、広げると菱形になることから、T. rhombus、Diamond squid(ダイヤモンド型のイカ)などと呼ばれます。和名は袖を広げているように見えるからですね。

体はとても鮮やかな赤色をしているため、アカイカと呼ばれたりもします。

ゼラチン質の卵塊らんかいを産む

出典:(c) Lukas Schärer ソデイカ from Livorno, Toscana, Italy

ソデイカの卵塊は特徴的で、ゼラチン質に包まれた大きな卵塊を産みます。
ダイビングなどで大きなソデイカの卵塊に遭遇することも。
一つの卵塊には、最大7万6,000個の卵が入っているとのことです。

ソデイカの稚仔ちし

出典:(c) Lukas Schärer ソデイカ from Livorno, Toscana, Italy

卵から5〜10日ほどで孵化し。、外洋の幅広い海域に分散していきます。

エサは自分より小さい魚や、同じイカ類(マイクロネクトン)などを食べています。

ソデイカ(アカイカ・タルイカ)の旬

ソデイカについて明確な旬というのは定められていませんが、基本的には漁獲時期である、晩秋(11月頃)から春(4〜6月頃)までの時期が旬とされています。

ですがソデイカについては、他のイカのようにそのままの姿で流通するこはありません。
デカいし分厚いので、基本的には短冊形に切り分けられて冷凍で流通します。
そのため、旬の時期などを気にする必要は無いと思います。

ロールイカなど冷凍で流通する

ソデイカの食べ方・おすすめの調理方法

ソデイカのおすすめの食べ方と言えば、やはりその分厚い身を活かした料理が良いでしょう!
身の厚さは数センチもあるため、他のイカではできないメニューもあります。

冷凍することで美味くなるイカ「ソデイカの刺身」

冷凍で美味しくなるイカ

生食もおすすめです。
ソデイカは1度冷凍することにより、繊維が破壊されるため柔らかくなります。
新鮮なものをそのまま生で食べようとすると、どうしてもゴムっぽいというか硬く大味です。
しかし冷凍することによって筋繊維が破壊されるため柔らかくなります。
甘みもあり、ねっとりとしていて美味しいです!
ただやはり分厚いので薄めに切ったり、鹿の子かのこ切りをするなど隠し包丁を入れるようにしましょう!
柔らかくするという目的もありますが、イカというのは身の内部層に一番甘みがあるので、その部分がなるべく舌に触れるように加工するのがおすすめの方法です。
表面を軽く炙るなどの調理方法もおすすめです!

回転寿司やスーパーのイカとしてもお馴染み

ソデイカは回転寿司のイカとして多く流通しているイカでもあります。
甘くねっとりとした舌ざわりが好きという人も多いのではないでしょうか!

分厚い身を豪快に!「ソデイカのステーキ」

ソデイカならではのメニュー

他のイカでは薄くて加熱すると変形してしまい、ステーキみたいな感じにはなりませんが、ソデイカは違います。身に厚みがあるので、まるでお肉のようなステーキにすることができます!
すでにステーキ用として冷凍で売られているソデイカをスーパーで見たりしますよね。
ただ、この時もなるべく細かく隠し包丁を入れておいたほうが食べやすいです。

ゲソはバターで!「ソデイカのゲソバター炒め」

単純に茹でて、醤油などで食べても十分美味しいのがゲソです。

もしひと手間加えるのなら、少し細かめにして、バターで炒めてみるのはどうでしょうか!

箸が止まらなくなるイカゲソバターの完成です!

沖縄のさつま揚げ!「ソデイカのチキアギ」

ソデイカは沖縄名産のイカでもあります。
大きな身を食べるにしても、全部同じ調理方法だとあれですよね….。そんな時は沖縄の郷土料理でもある「チキアギ」にチャレンジしてみるのはどうでしょうか?
チキアギというのは、沖縄のさつま揚げで魚のすり身とゴボウ・人参などをすり合わせて揚げるのですが、ソデイカが使われることも多いです。
材料を油を入れながらフードプロセッサーで粘り気が出るまで混ぜ、卵・調理料で味を付け、160℃ほどの低温で揚げます。
ソデイカを使うことでプリプリと弾力があって甘みのあるチキアギを作ることができますよ!