カミナリイカとはどんなイカ?
カミナリイカとはコウイカ目コウイカ科のイカです。
和名はカミナリイカですが、大型で背中の斑紋が特徴的であるためモンゴウイカ(紋甲イカ)とも呼ばれます。
近年は海外の大型のコウイカもモンゴウイカと呼ぶことがありますが、一般的にはモンゴウイカと言えばこのカミナリイカのことを指します。
特徴的な模様
カミナリイカの特徴としては、背面にキスマーク・コーヒー豆のような模様が散らばっていることです。そのため英名ではKisslip(キスの唇の)Cuttlefish(イカ)と呼ばれます。
こんなにキスされるなんて羨ましいですね!
雷が鳴る夏の時期によく釣れるということや、模様が雷のように見えるということからカミナリイカと名付けられたとされています。
カミナリイカのサイズ
平均的なサイズとしては胴長25センチ前後が多いカミナリイカですが、最大では胴長40センチほどにまでなる比較的大型になるイカです。コウイカよりも大きくなりますね。
コウイカ科のイカには硬い甲がある
コウイカ科のイカというのは硬い甲というものが入っているのが特徴です。
イカというのは大きくわけて2つの種類に分けれられ、この甲があるイカをコウイカ目、甲がないイカをツツイカ目とします。
カミナリイカの生態
カミナリイカは主に房総半島以南の西日本から西部太平洋に分布するイカです。
生息水深は100m以浅ほどと浅く、内湾の砂泥地に生息します。そのためエギングのターゲットとなります。
カミナリイカの産卵
カミナリイカの産卵期は地域差がありますが、主には初春(3月頃)から初夏(6月頃)までとされています。産卵期になると浅場を訪れ、沈木や海藻に産み付けて、砂をかけてカモフラージュして守ります。
寿命は1年で、産卵後には死んでしまいます。
カミナリイカ、コウイカ、モンゴウイカの違い
分類的には違うカミナリイカとコウイカですが、まとめてコウイカと扱われることも多いです。
コウイカ類は海外でもヨーロッパのヨーロッパコウイカ、東南アジアのトラフコウイカなどがおり、それらが日本に輸入されコウイカ、モンゴウイカとして扱われます。
コウイカは成長しても胴長20センチほどまでしかならないため、それ以上大きければカミナリイカなことが多いです。
特に大型のコウイカはなんでも「モンゴウ」と呼ばれたりします。
カミナリイカの旬
カミナリイカの旬は地域差がありますが、初春(冬)から初夏までとされています。
この時期がカミナリイカの産卵期になり、成熟したカミナリイカが浅場を訪れるからですね。
釣りのシーズンとしてはおもに春と秋が最盛期となります。
とは言え周年釣れるイカでもあり、味も時期によってそこまで大きな違いは無いかもしれません。
イカというのは魚と違って脂が全く無いので、脂が乗るという概念がありません。
そのため、味を決めるのは遊離アミノ酸の含有量になります。
遊離アミノ酸の含有量の観点から考えると一番成熟している産卵前が良いと言えますが、イカはサイズによって食感や味わい方が変わるため一概にこの時期が一番美味しいとは言えないかもしれません。
カミナリイカの調理方法・おすすめの食べ方
イカというのは加熱することにより甘味・旨味が格段に増します。
生で食べるよりも加熱したことがうま味が増すため、おすすめは加熱料理になります。
カミナリイカは肉厚なため、尚更加熱料理が良いですね!
後味も甘くさっぱりしています。
また冷凍させることで組織細胞が分解され、甘味もうま味も増すことから、一度冷凍させるというのもおすすめです。
カミナリイカは天ぷらがおすすめ!「カミナリイカの天ぷら」
カミナリイカというかモンゴウイカという感じがしますね。
加熱することで甘味が増すことから、天ぷらがおすすめです!
サクッとした衣と噛めば噛むほど甘味がじゅわっと出てくる厚みのある身の相性が秀逸です!
冷凍・解凍させたカミナリイカを一口大に切り分け、170度の油でサクッと揚げます。
歯切れの良い食感!「カミナリイカの刺身」
カミナリイカは歯切れがよく甘く、後味もすっきりしています。
大きいものは少し寝かせて熟成させたり、隠し包丁を細かく入れるなどするとより食べやすくなりますよ!