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ウルメイワシ/潤目鰯

大きくなって美味しい南のイワシ!うるうるした大きな目が特徴

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ウルメイワシ(潤目鰯)の特徴
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主な旬
102
全長
1535cm
身質
赤身
漁期
秋〜春
人気度
普通
味の評価
とても美味!
希少性
普通
重要度
重要!
旬の時期
食味の良さ
産卵期
漁期
12/22
※各情報は平均的な指標であり、地域や個体によって異なります。
三重県 愛媛県 長崎県 熊本県 宮崎県 鹿児島県

ウルメイワシの名産地

多く出荷・流通している産地。または主な漁獲可能な産地。

ウルメイワシの基本情報
分類
外国名 Round herring
学名 Etrumeus micropus
地域名 ダルマイワシ(新潟)、ウルメ、オオメイワシ、マナゴイワシ、テッポウ
分布と生息域
に分布。
主な生息水深はあたりの
に生息。
漁法
釣り
寿命 2年
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ウルメイワシ 【潤目鰯】は、大きくなる美味しい南のイワシです。そんなウルメイワシの特徴や生態、旬の時期や食べ方・おすすめの料理などをご紹介しま
す!

ウルメイワシとはどんな魚!?

釣りたてのウルメイワシ
釣りたてのウルメイワシ

ウルメイワシと言えば、マイワシ、カタクチイワシと並ぶイワシ御三家の一つです。

マイワシ
マイワシ
日本の食卓・魚全体の生態系を支える重要な青魚!栄養価が豊富!
カタクチイワシ
カタクチイワシ
シラスや煮干しで大人気!生態系を支える重要な魚

カタクチイワシと似ていますが、カタクチイワシより丸っぽく大きくなります。

うるうる🥺と潤って見える大きな目が特徴

ウルメイワシの目
大きな目が特徴!

ウルメイワシは目が大きく、脂瞼しけん(まぶたのように目を覆っている半透明の膜)が発達しているため、目がうるうるとして潤っているように見えます。そのためウルメイワシと呼ばれます。

目が大きいから「めざし(目刺し)」にされる

目がボロっと取れやすいためその穴を使って干物にする

めざしとはイワシを使った干物です。
主にはウルメイワシを使いますが、マイワシやカタクチイワシもめざしにされることが多いです。ウルメイワシは他のイワシよりも数が少ないため、ウルメイワシを使っためざしは高級品として扱われます。

体に模様はなく、新鮮なものは青緑色をしている

ウルメイワシの背中
新鮮なものは綺麗な色

マイワシのように特徴的な斑点などの模様が一切無く、新鮮なものは背中が青緑色に輝きます。どのイワシも同じですが、鱗はとても剥がれやすいです。
他のイワシと比べて最も生命力がないのがウルメイワシであり、水揚げ後はすぐ死んでしまいます。

ウルメイワシのサイズ

大きさとしては15〜35cmほどで、他のイワシより少し大きくなります。出回る平均サイズは20cmくらいだと思います。

ウルメイワシ

カタクチイワシより大きくなり、丸く円筒型えんとうけい(トイレットペーパーの芯みたいなイメージ。例え悪くてすみません)の体になることから日本海側では「ダルマイワシ」と呼ばれることが多いです。

ウルメイワシの生態

ウルメイワシは日本各地に生息していますが、他のイワシと比べて北日本にはそこまで多くいません。
温暖な海域に分布しているため、西部太平洋、オーストラリア南岸、アフリカ東岸、地中海東岸、南米ベネズエラ、ハワイ、ガラパゴスなどの沿岸表層付近を群れで行動しています。

小型のものは堤防周りまで群れでくることがありますが、大型のものはやや沖合の表層を回遊します。

エサは、橈脚類かいあしるい(甲殻類系のミジンコのようなプランクトン)などの小型の動物性プランクトンを食べています。

ウルメイワシの産卵期

ウルメイワシの産卵期は、地域によって差がありますが、主には春から初夏(4〜7月頃)にかけて産卵が行われます。産卵期は身が痩せてしまい味が落ちます。

ウルメイワシの幼魚

イワシの種類

日本のイワシには主にマイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシがいます。
イワシ御三家ですね。
大きさが同じくらいだと見分けが難しくなりますが、以下のようなポイントで見分けることができます。

日本のイワシ、似ている魚の比較図

マイワシ・カタクチイワシ・ウルメイワシの見分け方

マイワシは「ナナツボシ」と言われる黒斑点が特徴的で、体型も丸みがあってずんぐりむっくりな感じです。カタクチイワシは、他の種より小さく、背中が黒っぽくて下顎が短いのが特徴的です。
ウルメイワシは、大きな目をしていて、体に模様などはなく、この3種のなかでは一番全長が長くなります。

ほかにも、カタボシイワシというイワシが、第4のイワシなんじゃ?と言われはじめていますね。

ウルメイワシの旬

ウルメイワシの旬は晩秋から1、2月頃までの冬の時期とされています。
産卵期で衰えた体力が回復してきて、冬によって脂がのってきて引き締まってくるため、この時期が旬とされます。

身の色で脂ののり具合を見てみよう!

加工食品を食べる場合は、いつ漁獲されたのかを気にしてみると良いかもしれません。
カタクチイワシは年間を通してあまり味が落ちるということがありませんが、ウルメイワシは少し時期を気にしたいイメージです。

ウルメイワシの食べ方・おすすめの調理方法

ウルメイワシはイワシのなかでも生命力も弱く鮮度が落ちやすい魚です。
カタクチイワシは生命力が強いですが、ウルメイワシは環境の変化に弱くすぐ死んでしまいます。そのため生食などもなかなか難しい魚でもあります。

新鮮なものは刺身・天ぷらで!

やはり刺身で食べたいイワシ。カタクチイワシよりも大きいので食べごたえがあります。
刺身にする場合は小骨を断ち切るように切り分けると良いでしょう。
痛むのが速い魚だからこそ、天ぷらにするにしてもなるべく新鮮なウルメイワシを使いたいところ!

丸干しなどの干物

めざし
写真はカタクチイワシ

足が速い魚だからこそ、主には干物で流通しています。
干物にすることで、旨味が凝縮し、脂がのっているものは焼くと青魚の脂の香ばしさを感じることができます。

めざしなどよりも大きい「丸干し」もおすすめです。大きいものほど脂が多いです。

煮付けがおすすめ!「ウルメイワシの煮付け」

小骨が気になる人もいるかもしれませんが、煮付けにすると身がホロホロと柔らかくなるため、煮付けがおすすめな魚でもあります。特に脂がのっている時期は煮付けが美味しいです!

イワシのフライ
お子さんでも食べやすいイワシのフライ

青魚は小骨や特有のクセから、子供の中には苦手だという子供もいます。
そういう時は子供でも食べやすいフライにしてみましょう。
サイズによりますが、丸ごと揚げるというよりは、手開きなどで開いてから揚げることで、骨が柔らかくなり、サクサクと食べることができます。時期によってはパサパサ感を感じることもあるので、そういった場合はソースを工夫するのがおすすめです。

ウルメイワシの釣り方・漁法

釣りたてのウルメイワシ
釣りたてのウルメイワシ

あまりウルメイワシを狙った釣りをやるかたも少ないかもしれませんが、サビキ釣りで釣ることができます。

小さめのサイズの場合、堤防などにも入ってきますし、群れで行動をするのでまとめて釣ることができます。
口が弱いので、針の大きさに気をつけないとかからなかったり、バラしてしまいます。

参考文献・参考Webサイト

以下は、いつもお世話になっている書籍・Webサイトや、今回参考にさせていただきました書籍・Webサイトになります。ありがとうございます!

【書籍】

  • 荒賀忠一,望月賢二,中坊徹次,小西和人,今井浩次,小西英人著編集(1995)『新さかな大図鑑―釣魚 カラー大全』株式会社週刊釣りサンデー.
  • 小西英人(2018-2021)『釣魚1400種図鑑』株式会社KADOKAWA.
  • 石川皓章著(2010-2019)『海の魚 大図鑑』瀬能宏監修,隔週刊つり情報編集部編,日東書院本社.
  • 『おとな図鑑(2) おいしいお魚百科』藤原昌高監修,ぴあレジャーMOOKS編集部.

【Webサイト】