アカエビとはどんなエビ?
アカエビ(学名:Metapenaeopsis barbata)とは、十脚目クルマエビ科に属する小型のエビです。
小エビと呼ばれるエビの代表
体長は10cmほどで、シバエビやサルエビとともに「小エビ」と呼ばれるエビの代表的な存在です。
干しエビにされたり、天ぷらやかき揚げの材料や、釣りエサとして利用されることが多いエビです。
アカエビと言えばアルゼンチンアカエビのほうが有名
アカエビというと、上記写真のアルゼンチンアカエビのほうを想定する人も多いのではないでしょうか?
アルゼンチンアカエビは安価であり、刺身用冷凍ものとして日本国内に輸入されて回転寿司などの「赤エビ」としても広く普及しているエビです。
一方標準和名の「アカエビ」である本種ですが、生鮮ものは地域嗜好的なものであり、小エビとしての材料や加工されたもの、冷凍の釣りエサのほうが有名です。
そもそも赤エビと呼ばれるエビが多すぎる
アルゼンチンアカエビに限った話ではなく、そもそもエビというのはアスタキサンチンという成分から赤いものが多いわけで、加熱すれば大抵みんなきれいに赤くなります。
ということで赤エビという呼び方は本種以外の多くのエビの呼び名でもあります。
アカエビというほど赤くない
本種で言えば、アカエビというほど赤くない特徴があります。
赤色というよりはくすんだ赤褐色で、紫褐色の不規則な斑紋があり、鮮度にもよりますがどちらかというと紫色の印象が強いエビです。この斑紋が痣のように見えることから「アザエビ」と呼ばれることもあります。
殻はシバエビなどよりも少し硬めで、体表はうっすら細毛で覆われており、ツヤが無くザラザラとした質感です。
なぜアカエビと名付けられたのか
本種はトラエビと呼ばれることもあります。(ただトラエビというエビも別でいます)
なぜこのエビの正式名を「アカエビ」としたのかですが、干しエビにした時に赤かったというのが主な説のようです。多くのエビが赤くなるわけですが、昔は浅場で獲れるエビが主要な海産資源であり、干しエビなど保存食が重宝されていたという理由もあるようです。
アカエビの生態
アカエビは他の小エビと同じく、内湾の浅海の砂泥底に生息しています。
アカエビの産卵期
アカエビの主な産卵期は6~8月と言われています。
産卵後には死んでしまうため、寿命はおよそ1年〜1年半です。
アカエビの旬
アカエビの旬は産卵期と同じく、6~8月にかけての初夏から夏の時期です。
アカエビの食べ方・おすすめの調理方法
アカエビの食べ方ですが、素揚げ・唐揚げ、塩茹で、かき揚げ、佃煮などが定番の調理方法かと思います。
鮮度が良いものは生食も可能ですが、小さいものをわざわざ剥くよりも、まとめて揚げたり茹でてしまうという調理方法のほうが一般的ですね。
干しエビとして使われることのほうが多い
アカエビの生鮮ものは地域的なものでもあるため、多くの人からすると干しエビとしての利用が主になるかもしれません。これらはトラエビやサルエビなども混ざっています。
干しエビは中華料理でとても重要な材料ですし、家に常備しておくと使いたい時に手軽に使えて便利です!エビの風味と旨味が料理を引き立たせてくれます。
中華などの料理で言えば、チャーハン、ビーフン、中華炒め、中華スープなどなど。
他にも炊き込みご飯や、パスタ、うどんやそばなど和風・洋風・エスニック問わずあらゆるジャンルで活躍します!