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バイ(バイガイ)/貝・蛽

【通称・別名】黒バイ

呼び方が多種と混同してややこしい!煮貝が美味しい小粒の貝!

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お気に入り
バイ(バイガイ・黒バイ)の見た目の特徴
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主な旬
春〜初夏
全長
7cm
身質
その他
漁期
通年
人気度
普通
味の評価
普通に美味
希少性
普通
重要度
普通
旬の時期
食味の良さ
産卵期
漁期
12/22
※各情報は平均的な指標であり、地域や個体によって異なります。
秋田県 石川県 三重県 山口県

バイ(バイガイ)の名産地

多く出荷・流通している産地。または主な漁獲可能な産地。

バイ(バイガイ)の基本情報
分類
外国名 Japanese ivory shell,Japanese babylon
学名 Babylonia japonica
地域名 ツブ、ウミツボ、アズキガイ、クロバイ
分布と生息域
に分布。
主な生息水深はあたりの
に生息。
漁法
危険性注意マーク ほぼ弱毒で問題ないが、稀に強めのテトロドトキシンの毒成分があるものがあり、中毒事例の報告が過去にある。

ヽ Author ゞ

おびれ〃のプロフィール写真

おびれ〃

元魚屋・海鮮居酒屋店主。調理師です。当サイト制作者で管理人です。
お魚の情報を収集しています。
釣りは初心者です。

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バイ(バイガイ)(黒バイ)は、呼び方が多種と混同してややこしい煮貝が美味しい小粒の貝です。そんなバイ(バイガイ)の特徴や生態、旬の時期や食べ方・おすすめの料理などをご紹介します!

バイ(バイガイ・黒バイ)とはどんな貝?

砂浜でうごめくバイガイ
砂浜でうごめくバイガイ

バイとは、殻長6〜7cmほどになる円錐形の殻を持つ小型の巻き貝です。
昔は「ベーゴマ」の材料として人気であった貝です。

バイというのは「貝」という意味

バイというのは「貝」の発音からきています。
しかしそれだけだと「全部の貝がバイじゃん、、」となってしまうのでバイ貝と呼ばれるようになりました。でもこの呼び名も「貝貝」と言っているようなものですね…

バイガイ
きれいな殻が特徴

そもそもバイ貝と言っても、「バイ」という貝はたくさんいるためさらにややこしいです。
たとえば「エッチュウバイ」という貝もバイ貝で有名な貝です。そのためエッチュウバイは「白バイ」と呼ばれます。人によってはエゾボラ(マツブ)などもバイガイと呼ぶ人もいます。

エッチュウバイ
エッチュウバイ
日本海を代表する生でも煮ても美味しい巻き貝!
エゾボラ(マツブ)
エゾボラ(マツブ)
コリコリ食感が美味い!味良し形良しの北海道の貝

そして本種は狭義的な呼び名で「黒バイ」「本バイ」とも呼ばれます。どのような呼び名で扱われるのかはお店次第でもあります。

そもそも昨今は「バイ」だけだとフェミニズムな領域な言葉で使われることが多く、この貝のことをバイと呼ぶ人は少ないと思います。僕は見たことがありません。多いのはやはり「黒バイ貝」かなと感じています。当ページでは間をとってバイガイと呼称していきます。

バイガイ(黒バイ)の生態

手のひらで動くかわいいバイガイ
手のひらで動くかわいいバイガイ

バイガイは北海道以南の本州、四国、九州、さらには朝鮮半島や中国沿岸に分布する貝です。
生息水深は20m以浅の浅い海の砂泥底に生息しています。

砂泥地に生息する主な貝

砂泥地に生息する主な貝類
砂泥底を這うようにして動いている

腐肉の匂いに敏感で、海底にある魚の死骸などを食べています。
そのため漁では死肉をカゴに入れておびき寄せて漁獲するカゴ漁が主な漁法です。ただ、たくさん捕れすぎるため、一時期は乱獲で絶滅の危険があったと言われています。

バイガイ(黒バイ)の産卵期

バイガイの産卵期は6月〜8月の夏の時期です。
バイガイは雄雌異体であるため交尾を行い、海底の沈木などに卵嚢を産み付けます。

(参考:バイガイの産卵確認 _ 富山 高岡 ダイビングスクールオーシャン

バイガイ(黒バイ)の旬

バイガイ

バイガイの旬は地域差が大きく、北日本では7〜10月頃、南日本では3〜7月頃とされています。これは水温の関係で、暖かい地域のほうが産卵期が早いからです。

バイガイ(黒バイ)の食べ方・おすすめの料理

バイガイ

バイガイの料理として最も一番最初に思いつくのは煮貝でしょう。
あまり大きな貝でも無いため、煮る・蒸すとう方法以外にあまり目立った調理方法というのがありません。

バイガイ(黒バイ)の唾液腺はとらなくていい

取ろう!という情報が多くあるのですが、本種には毒がないのでとらなくて大丈夫です。

ネットの情報で困惑するのが、「バイガイ・黒バイ」と説明しながら、調理しているのはエゾボラとかエゾボラモドキ(赤バイ)、エゾバイだったりします。これらの唾液腺は危険なので取る必要があります。

バイガイという呼称は広義的な意味があるので、一概に間違いではないですが、バイガイと呼ばれる貝の中にも毒があるものとないものがあり、本種やエッチュウバイ(白バイ)には毒がありません。

そのためスーパーとかでも煮付けとしてそのまま売られていたりします。
居酒屋など飲食店でも普通に以下のような状態で提供されています。

バイガイの煮付け

バイガイ(黒バイ)で過去に中毒症状があったという事例ですが、1965年の静岡沼津の事例で、バイガイを食べて視力減退、瞳孔拡大、言語障害、口乾などの症状があったとのことですが、これの原因物質はプロスルガトキシン、ネオスルガトキシンという「スルガトキシン」という毒です。
この毒は唾液腺にあるものでは無く、中腸線ちゅうちょうせんという消化器官にある毒です。

(参考:スルガトキシン – Wikipediaスルガトキシン中毒|愛知県衛生研究所

そのため、取るなら唾液腺では無く中腸線を取ったほうが良いということになりますね..!

バイガイの煮付け
酒の魚にぴったり!

ただし、食味的には唾液腺(あぶら)は美味しいものではないので、大きい貝の場合(白バイなど)は取れれば取ったほうが良いと思います!

参考文献・参考Webサイト

以下は、いつもお世話になっている書籍・Webサイトや、今回参考にさせていただきました書籍・Webサイトになります。ありがとうございます!

【書籍】

  • 『おとな図鑑(2) おいしいお魚百科』藤原昌高監修,ぴあレジャーMOOKS編集部.
  • 藤原昌高(2013)『からだにおいしい魚の便利帳』高橋書店.
  • 学研の図鑑「水の生物(1995)」株式会社学習研究所
  • 池田 等「貝の図鑑&採集ガイド」

【Webサイト】

ヽ Author ゞ

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おびれ〃

元魚屋・海鮮居酒屋店主。調理師です。当サイト制作者で管理人です。
お魚の情報を収集しています。
釣りは初心者です。