4月は各地で暖かくなり、海や魚介も色づき出すシーズンです。そんな4月に旬・人気の代表的な魚介には、マダイ、サクラエビ、サクラマス、メバル、アオリイカ、ホタルイカ、アサリ、サザエなどがいます。

セミエビ
その姿は木にとまる蝉のよう!温かい海にいる大型のエビ
魚を知る、さばく、食べる
4月は各地で暖かくなり、海や魚介も色づき出すシーズンです。そんな4月に旬・人気の代表的な魚介には、マダイ、サクラエビ、サクラマス、メバル、アオリイカ、ホタルイカ、アサリ、サザエなどがいます。
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4月といえば桜など花が咲きだす季節ですよね。桃やツツジ、ボタンなどピンク色の花も咲き出すため、どこか4月と言えばピンク色というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?
実は海の世界も春になると赤色が増えると言われています。それでは4月の代表的な魚介について見ていきましょう!
日差しも暖かくなり花が咲き出す季節ですが、海も海水温が上昇することで、植物性プランクトンが増殖します。春濁りというものですね。
ただあまりにもプランクトンが増えすぎると「赤潮」というあまりうれしくない現象が起こります。赤潮はお魚を殺してしまうことがあるのでプランクトンもほどほどが良いですね。
魚介についても明るい色の魚介が目立ちだすのがこの4月頃です。
特に桜の時期ということで、名前に「桜」と付く魚介がシーズンを迎えます。
マダイは養殖が盛んで、一年通して美味しいものを食べられるため通年出回ります。
そんなマダイですが旬とされる時期は春です。春のマダイは産卵前でたくさん好物のエビ類を食べているため、色も味もとてもよくなります。そのため桜が咲く時期に水揚げされるマダイを桜鯛とも呼びます。ちなみにサクラダイとカタカナで書くと真鯛ではなく別種となります。
マダイで色が綺麗なのはメスで、オスは婚姻色として色黒なものもいます。
サクラエビは駿河湾沿岸で水揚げされる小型のエビで、まさしく見た目も春にピッタリな魚介です。
特に春に水揚げされたサクラエビを、積雪残る富士山をバックに絨毯のように天日干しする光景は、まさに地面に咲く桜の花のようで、春ならではの光景です。
桜が咲く頃に獲れるというのと、繁殖期になると婚姻色のピンク色の斑紋が現れるということでサクラマスと呼ばれます。サケの婚姻色はえんじ色ですが、サクラマスはピンク色なのが特徴的です。
ちなみにサクラマスとは元々川魚のヤマメで、サケと同じように海へ下り大型化するものをサクラマスと呼びます。そのまま淡水域に生息し続けるものをそのままヤマメと言います。
赤白黒のメバルはもちろん、スーパーで見かけることが多いウスメバルなどメバル全般が旬となります。メバルというと漢字では目張、鮴と書きますが、春に旬を迎えることから目春ともされます。
イカ釣り師からしたら待ちに待った大型の春イカのシーズンです。
アオリイカの寿命は一年周期でこの時期にもっとも大型になるため、大型の春イカを狙ってエギングを行う人がたくさん現れるのがこの時期です。食味で言うと秋頃の小型のほうが食感が良くて好きという人もいるかもしれません。
潮干狩りのハイシーズンとなり、アサリが旬を迎えます。
多くの人が一度は潮干狩りをやったことがあるのではないでしょうか。産地によりますが、アサリにはカラフルな色と模様があるのが特徴です。
これもまさに色づき出す春の特徴ですね!
カツオには初ガツオと戻りガツオがおり、4〜5月頃に黒潮に乗って日本近海に北上してくるカツオを初ガツオと言います。どちらが美味しいかは料理方法や好みによりそれぞれですが、初鰹は脂が少なめで赤みが鮮やかであり、さっぱりとした味わいです。
初ガツオに続き、今度は桜ブリです。
個人的には初ガツオ、戻りガツオと同じ表現をするなら「遅れブリ」みたいなイメージです。
三重県から和歌山にかけた熊野灘を産地とするブリで4月頃に漁獲されるブリになります。
ブリといえば旬は真冬なわけですが、南下してきたときにこの海域で獲れるブリが桜ブリと呼ばれています。
味もやはり脂は少なめといった印象ですが、それが逆にほんのり淡白な味わいということで、春をイメージさせると言われています。