マシジミとはどんな貝?
マシジミとは、淡水に生息する小さな二枚貝です。他のシジミが汽水域に生息するのに対し、この種は河川の中流域や上流域、池沼の砂泥底など淡水域に生息しています。
マシジミというスタンダートな名前だけど一般的では無いシジミ
昔は日本各地に生息しており、馴染があった淡水の貝であったようですが、近年では数が激減しており、環境省のレッドリストでは「絶滅危惧Ⅱ類」に指定されています。
そのため一切流通はしていません。
国内のシジミと言えば、マシジミの他に宍道湖が名産地のヤマトシジミ、琵琶湖が名産地のセタシジミがおり、これらが主に国内で流通しているシジミです。
マシジミの特徴・他のシジミとの違い
殻長は3cmほどで、殻の表面は黄褐色っぽいことが多いです。特に若い時は黄褐色です。
他のシジミも同じ感じですね。あまりにも黄褐色が強いとタイワンシジミと間違えそうです。
他のシジミよりも成長肋がはっきりとしていて、少し光沢が弱いと言われています。
国内ではタイワンシジミなどの外来種が増加する一方で、固有のマシジミは減少しています。
タイワンシジミがマシジミの領域に侵入すると、どんどんとタイワンシジミの形質になっていき、次第に完全にタイワンシジミに置き換わると言われています。
マシジミの生態
マシジミは雌雄同体で、体内に卵と精子の両方を持つという珍しい形質があり、自家受精も行います。
マシジミの産卵期
マシジミの産卵期は4月から10月とされています。水温が22℃前後ほどになると、保育嚢で育った幼生が水中に放出され、その後水中を漂いながら次第に貝の形へと成長していきます。
(参考:日本の旬・魚のお話)
マシジミの旬
マシジミの旬は春から初夏の4月から6月と言われることがありますが、詳しい情報はありません。
ただ一般的に考えて産卵期前の時期が栄養を蓄えているため美味しいだろうと推察できます。
マシジミの食べ方・調理方法
マシジミは淡水の砂泥底に生息しているため、泥が噛んでいることが多く、泥抜きが必須とされています。
淡水の泥は臭いも強いため、なるべく綺麗な水でしっかりと泥を抜くのが良いそうです。
普通のシジミの砂抜きのように、塩分濃度を考えなくて良いのが楽ですね。水道水の場合はカルキは抜いたほうがいいと思います。
マシジミのおすすめの料理
シジミと言えば味噌汁!というくらい定番です。
シジミに関しては身が小さく、ちまちまと身をすすって食べるのが面倒、出汁だけで十分という意見の人もいるようで、なんと5人に一人は身を食べないようです。
(参考:おみそ汁のしじみ、食べる?食べない? 男女115人に一斉調査! _ 季節の食材のHOW TO _ アマノフーズ公式ブランドサイト)