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砂泥底・砂地 に生息する魚介類

砂泥底・砂地

砂泥底(さでいぞこ・さでいてい)とは、砂と泥が混ざりあった海底のことを指します。
砂地は主に砂で構成された底を指します。

砂泥底は、柔らかく有機物が豊富なため、ゴカイや甲殻類、小型貝類など底生生物が多く生息しています。それらを好むカレイやヒラメ、コチ、ハゼなどの魚が砂泥底・砂地に生息しています。

「 砂泥底・砂地」に分布する魚介一覧

砂泥地ならではの生き物が豊富

砂に隠れるキアンコウ

砂に隠れるキアンコウ

釣りをやる人なら分かると思いますが、お魚の多くは底付近にいます。

砂泥地・砂地にはカレイ、マゴチなどは砂地を好む魚がいます。
これらのお魚は砂地に適応した体形をしており、砂に体を埋めて身を隠したり、砂に擬態するような模様をしています。

砂泥は身を隠すのに最適で、エサが豊富

チンアナゴ

砂に隠れるお魚と言えばチンアナゴ

砂泥は身を隠したり、出産した卵を砂で隠したりする役目もありますが、エサが多いということもあります。
ゴカイや甲殻類、小型の貝など砂泥底に生息しているため、これらを捕食することでができます。

壊れやすく不安定な環境でもある

しかし、砂泥地というのは漁業や天災の影響を大きくうけます。
例えば、底引き網漁は底砂を大きく攪乱してしまうため、エサとなるゴカイなどの減少や生息環境を悪化させることがあります。

根魚などは隠れる場所がなくなったり、ゴミなどで汚染されると住処を失います。

また、大雨などで河川から海に流れ込む水が底質を変化させたり、魚類の生息に適さない環境を作り出す可能性もあります。