南日本の海の特徴
南日本と言えば黒潮などの暖流が特徴的です。
フィリピン海から流れ込む黒潮ですが、栄養面で言えば親潮と違い黒潮自体にあまり栄養はありません。
しかし日本の海域に入り込むことによって、とたんに姿を変えます。
黒潮は東シナ海から琉球列島を周り、太平洋側に流れ込みます。
琉球列島を境に大陸棚では無くなり、水深が一気に深くなるので、このような海流となります。大陸棚から一気に流れ込む黒潮は海底の有機物をかき混ぜ、さらに複雑な潮流が産まれます。それによりプランクトンが増えて一気に栄養が豊富な海流へと変化します。
離島や河川が豊富
実は海というのは、陸地から流れ出る植物性プランクトンなどの栄養がとても大切です。
そのため、山が多い日本では河川も多く、栄養豊富な水が海へと流出します。
そこからプランクトンが増え、連鎖的にお魚が増えていきます。
離島は複雑な潮流を作る
日本自体が島国ですが、南日本にはとても離島が多いです。
離島があることにより、潮流が変化し渦を巻くようになります。
それら渦が海底をかき混ぜることにより、海底の有機物が浮上することで、エサが増えて多くの魚介の栄養になります。