津軽海峡

青森県の魚介情報|主な海産物やおすすめのご当地海鮮料理を紹介!

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青森県には津軽海峡があり、四季折々に豊富な魚介を獲ることができます。大間のマグロ一本釣りやサケ、サバ、タラ、ブリ、ヒラメ、ホタテ、ホッキ貝、しじみ、アンコウなど、北の海ならではの美味しい海産物がたくさんあります。

青森県の海の特徴

青森県には日本海と太平洋が交わる津軽海峡があります。津軽海峡は暖流の対馬海流と寒流の親潮が流れ込みぶつかる場所でもあり、海洋生物の分布の境目でもあります。そのため豊富な海洋生物が生息している海でもあります。

日本海流_対馬海流

青森県は海産物が豊富!

青森県は3方向を海に囲まれており、対馬暖流と親潮が流れ込む津軽海峡があります。東側は親潮と黒潮がぶつかります。そのため非常に複雑な潮の流れとなっており、プランクトンが豊富です。そのため魚介類にとっては餌の宝庫でもあり豊富な魚介類が集まります。

クロマグロ(本マグロ)|大間のマグロなど最高級

青森と言えば津軽海峡で水揚げされる大間の天然本マグロが有名です。
なかでも大間のマグロは「黒いダイヤ」とも言われ、マグロの中でも最高級なものであり、2019年の新年の初競りでは大間のマグロ(276kg)がなんと3億円を超える価格で競り落とされました。
この金額のマグロをお寿司で握った場合、なんと一貫あたりが2〜3万円ほどになるようです。

大間のマグロ3億3360万円 豊洲初セリで史上最高値
豊洲市場(東京都江東区)で5日、新春の初セリがあった。昨年10月に築地市場(中央区)から移転して初めて迎えた正月。毎年高値が話題になる生の本マグロは、青森県大間産の278キロの大物が史上最高値の3億3360万円(1キロ120万円)で落札された。1キロ単価も史上最高だった。
引用元:大間のマグロ3億3360万円 豊洲初セリで史上最高値:朝日新聞デジタル

サクラマス|青森の桜

青森県では桜の花が咲く頃に獲れる本マスをサクラマスと呼びます。
秋に河川で生まれ、一年半ほど河川で過ごしたあと海に戻り、翌年の春から秋に生まれた河川に戻ってきます。
サクラマスはサケ・マス類のなかでも最高に美味しいと評価されており、高級魚として扱われています。

食べ方としては、ルイベ(刺し身)、塩焼き、寿司、ムニエル、カルパッチョなどが主です。

ホタテ|陸奥湾で獲れる良質なホタテ

青森県の陸奥湾むつわんでは良質なホタテが獲れることで有名です。養殖ホタテですが、養殖と言っても陸奥湾にいる天然のプランクトンを食べて成長しています。
陸奥湾には八甲田山などのブナ林から清く栄養豊富な水が流れ込むことで、植物性プランクトンが豊富です。このプランクトンが陸奥湾でのホタテを美味しくしています。
6月には「陸奥湾ほたての日」があり、各種イベントが行われています。

主な郷土料理としては、刺し身、みそ貝焼き、フライ、酢味噌和え、カレーなどがあります。

サケ|県民の食卓には欠かせない魚

青森ではサケの消費量が多く、青森県の家庭では欠かせない食材とも言えます。
冷たい海を回遊してきたサケは、生まれた河川を目指し青森を訪れます。

主なご当地・郷土料理としては、塩焼き、ちゃんちゃん焼、氷頭ひずなます、飯ずし、トバ、新巻などがあります。

ヒラメ|青森の県魚!漁獲量日本一にも!

テックイ、アオバ、ユノミなどとも言われるヒラメは青森を代表する魚のひとつです。
青森県はヒラメの漁獲量がずっと日本一位か2位になるほどの全国屈指のヒラメの名産地です。(ライバルは北海道)

県内全域でヒラメの稚魚を放流しており、放流数も全国1位です。

北の海で育ったヒラメは身が締まり良質です。

主なご当地・郷土料理としては、刺身、昆布締め、フライ、ムニエル、汁物、漬け丼などがあります。

マダラ|北国ならではの冬の名物

北国の名産タラは青森でも多く漁獲されます。青森の底たて網漁法は、タラを漁獲するためにはじまりました。
陸奥湾のマダラは、冬に産卵のために帰ってきます。その体は鱈腹エサを食べていて太っており、白子(タツ)などをたくさんお腹に抱えていてとても美味です。

主なご当地・郷土料理としては、じゃっぱ汁が有名です。
「じゃっぱ」とは、魚を三枚に卸した後、残っている頭や骨、内蔵などのアラのことを総称して言う津軽弁です。
「雑多」という意味です。
他には、タツ・キク刺し(白子)、子和え(魚卵)、塩焼き、味噌焼き、フライ、昆布締めなどがあります。

サバ(マサバ・ゴマサバ)|八戸前沖さばブランド

青森県の八戸市のサバは「八戸前沖はちのへまえおきさば」というサバのブランドが有名です。
粗脂肪分、重量等を参考に、特定の期間中に三陸沖にて漁獲され八戸港で水揚げされたサバのことを言います。

秋になると脂肪が蓄えられ、口の中でとろけるような味わいがあります。

サバを使った主なご当地・郷土料理は、しめ鯖、味噌煮、塩焼き、サバーガー(サバのハンバーガー)、サバンド(サバのサンドウィッチ)などがあります。

アンコウ|北国の郷土料理の定番

冬・北国の魚と言えば思いつくのがアンコウです。
青森県は全国トップクラスのアンコウの水揚げ量をほこります。
風間浦村では、アンコウを「風間浦鮟鱇」としてブランド化に取り組んでいます。

アンコウを使った主なご当地・郷土料理は、あんこう鍋、とも和え。アン肝蒸し、刺し身などがあります。

ヤマトシジミ|漁獲量日本一にも!

青森県の十三湖、小川原湖は全国的にも有名なシジミの産地です。
十三湖には白神山から、小川原湖には八甲田山からミネラル豊富な水が流れ込み、他では味わえない美味しいシジミを獲ることができます。

主なご当地・郷土料理としては味噌汁、うしお汁、バター焼き、酒蒸し、シジミラーメンなどがあります。

青森県の魚介についてまとめ

青森県が名産の魚介
青森県は3方向それぞれ海に囲まれており、それぞれ潮の流れなどが違うため、豊富な魚を漁獲することができます。 主な名産としては、サケ・マス類、マグロ、タラ、メバル、ヒラメ、サバ、ブリ、アンコウ、イカ、毛ガニ、ホタテ、ホッキ貝、シジミなど、数多くの重要な海産物が青森県が名産となっています。
青森県の海の特徴
青森県は西に日本海、北に津軽海峡、東に太平洋と3方向をそれぞれ別の海に囲まれています。津軽海峡では対馬暖流と親潮が流れ込む潮の境目でもあり、東側では親潮と黒潮がぶつかります。西側では冷たく湿った風で雪が降りやすく風が強いです。それぞれ特徴があり、海が複雑な潮の流れとなっており、プランクトンが豊富にいるため、魚が餌場として集まりやすく、結果豊富な魚介類を漁獲することができます。
参考文献・参考Webサイト

以下は、いつもお世話になっている書籍・Webサイトや、今回参考にさせていただきました書籍・Webサイトになります。ありがとうございます!

【書籍】

  • 荒賀忠一,望月賢二,中坊徹次,小西和人,今井浩次,小西英人著編集(1995)『新さかな大図鑑―釣魚 カラー大全』株式会社週刊釣りサンデー.
  • 小西英人(2018-2021)『釣魚1400種図鑑』株式会社KADOKAWA.

【Webサイト】

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おびれ〃

とともん管理人です。元魚屋勤務・海鮮居酒屋店主。調理師。常に魚の情報を追求しています。<br> お気軽にお声かけください。