対馬海流つしまかいりゅうという海流をご存知でしょうか。今回は対馬海流とは何か?黒潮との違いは?日本の魚に与える影響について詳しく見ていきたいと思います。 対馬海流とは 対馬海流とは、琉球列島を流れてきた黒潮が九州南部付近 […]
対馬海流という海流をご存知でしょうか。
今回は対馬海流とは何か?黒潮との違いは?日本の魚に与える影響について詳しく見ていきたいと思います。
対馬海流とは
対馬海流とは、琉球列島を流れてきた黒潮が九州南部付近で枝分かれし、日本海へ流れた海流のことを言います。
日本海沿岸に沿うように北上し、樺太(サハリン)へと流れるか、津軽海峡を通り太平洋・オホーツク海へと流れます。対馬海流は日本海沿岸を流れる暖流です。そのため対馬海流の影響で東北地方では太平洋側よりも日本海側のほうが気候が温暖になる傾向にあります。
黒潮との違いは?
対馬海流は黒潮の支流です。日本海へ流れた黒潮のことを対馬海流といいます。
なぜ対馬海流というのか?
説明するまでも無いかもしれませんが、対馬海峡を渡る海流のため対馬海流といいます。
対馬海流がもたらす日本の魚への影響
対馬海流は黒潮の支流です。黒潮は元々プランクトンなどが少ない海流ですが、日本海、対馬へと流れることにより状態が変わってきます。
浅い海域のため植物性プランクトンが繁殖しやすい
魚の食物連鎖の原点とも言える植物性プランクトンは日光と海水の栄養塩で成長します。
対馬海峡の水深は約90〜100mと浅く、日光が届きやすい海域となっています。
日光が届くため植物性プランクトンが繁殖しやすく、結果魚が集まる海流となっていきます。
対馬渦により栄養源が巻き上げられる
対馬東側を流れる海流は、夏から秋にかけて、反時計回りの渦を作ります。これを対馬渦と言います。
夏から秋は栄養が少なくなりがちですが、対馬渦ができることにより、海底から生き物の死骸などの栄養源を巻き上げることにより植物性プランクトンが増えやすくなります。
対馬海流で捕れる主な魚
対馬海流を回遊する魚として有名なのはブリなどがあります。